New Pedal「Falcon」を 佐竹伸泰氏 がチェック!
   
サタケドラムショップ、ドラム教室用スタジオにてインタヴュー!!
スーパーバイザーが評価するFalcon Pedal、さて評価はいかに!!
   
佐竹伸泰氏は中部地方唯一のドラム専門ショップいわゆるドラムプロショップのオーナーとして有名ですが、実は現役バリバリのプロドラマーなのです。
そして根っからのジャズマンでもあります。それともうひとつの顔があります。中部地方のパーカッションニストにも熱い信頼があります。それは教育方面やシンフォニック関係の総合打楽器の知識や演奏技術、リペアーやチューニングまでこなせる重鎮として、プロオーケストラ、中部の市民吹奏楽団、大学から高校、中学、小学校の備品のメンテナンスやリペアー、ティンパニー等のヘッド交換やチューニング等もこなしてしまうのです。表の顔はジャズ専門に見えたりしていますが、本当は総合打楽器のプロフェッショナルスーパーバイザーなのです。さて、いわゆるこの根っからのジャズマンが先頃発売されましたファルコンペダルの発売と同時に興味を持って頂きお店での販売は勿論、自分のメインペダルとして採用して頂ける事にもなりました。彼を良く知る私にとっては驚きと嬉しさ、それとファルコンペダルの良さと言うか特徴を理解して頂けたことが本当に嬉しくて、このファルコンペダルを選んで頂けた理由を、今回はサタケドラムショップのオーナーとしてでは無く、ドラマー佐竹伸泰氏として雑談させて頂きました。

Q: 本日はお忙しい中、時間を作って頂き誠にありがとうございます。まずファルコンペダルを佐竹さんのメインペダルとして採用して頂いたポイントを教えて頂けますか?
佐竹:実は今まで使っていたペダルの使いにくい所が解決しそうだと言うイマジネーションが最初にありました。今までのペダルはセットアップ(いわゆる自分好みのチューニング)が面倒でした。ファルコンの魅力はそこが簡単にそれぞれ独立して調整が出来る事ですかね。勿論、今発売されている各社の上位機種のペダルの殆どは独立して調整ができるのですが、ビーターの角度を変えると、フットプレートの踏み込みの深さも少し変わってしまったり、調整に手間取ったりします。このファルコンはシステム上それぞれ独立した調整で他の機能には影響しない事です。たとえばビーター角度を決めた後にフットプレートの角度を調整すれば良い訳で簡単でシンプル、解りやすい事です。それとロングのフットボードが気にいりました。基本的に私はヒールを付けて演奏します。ファルコンのプレートの長さが私にとって丁度良いスイートスポットで今までよりダイナミックなプレイができるようになりましたね。最近の傾向としてパワーよりスピード重視の傾向ですが、各社思考錯誤の中で機能や調整がいっぱいありますが、その調整部が有りすぎてどういうセットアップが自分に合うのか見つけるのが難しいですよね。ドラマー歴何十年の人なら十分その機能を活かせるのですが、キャリアの浅いドラマーの方には結構これが厄介です。複雑な機能を付けるより、ロングボードの方がスピードを出しやすいと言う事が、やっと最近理解され始めましたね。そういう意味でもファルコンはドラマーの傾向や流行を理解していると感じますね。

Q: ありがとうございます。おせいじでも嬉しいです。今回のファルコンは前回開発したジェーナスペダルのもれた所や反省点を見直して、よりアマチュアの方にも簡単でわかり易い調整が出来ることを主眼にプランを再構築しました。アマチュアの方にとって使いやすいペダルが一番で、プロドラマーならもっと使い勝手の良いものになると確信して進めました。
シンプルで解り易い機能と調整。それと音です。私は昔から感じていたのですが、ドラムやスネアの宣伝では“音が良い”とか、“パワーが有る”とかそういうところをフューチュアしたイメージがあるのですが、ペダルの広告は機能やスピード、パワー重視の宣伝のイメージです。音が良いと言う宣伝はほぼ見た事がないですね。ファルコンはサウンドもいいって言われたいですね。バスドラムで音が出るのですが、ペダルが変わるとバスドラムのサウンドも変わってきますよね。マニアの方はビーターを換えたり、ヘッドを思考錯誤しますよね。個人的に他社のペダルを50台程コレクションしていて、このコレクションのペダルは1台1台サウンドの違いも有りまして、この中で一番良い音が出せるペダルを作る。そういう意味でサウンドもファルコンは追求しました。勿論これは私の好みですから他社のペダルが良くないとは全然思ってもいません。自分のキャリアでの楽器の歴史や変化を考えますと、楽器ありきでは無くやはり音楽やドラマーが先行していますね。ニーズにフィットする機能やサウンド、形は後から追従してきました。そんな風に打楽器は成長してきた感があります。“ペダルを換えるとサウンドも良くなる。”みたいな所も今回は十分皆さんにアピールしたいところでもあります。やはりいい音、抜ける音とは、パワフルにプレイするのではなく、ある程度ペダル全体のウエイトが必要です。それで全てのパーツを重く作れば、機能やスピードに問題が出るわけです。薄くて丈夫なパーツと反対に丈夫で分厚く。見たいな感じで各パーツもそれぞれの役目というか分担で大胆に決定しました。自分で言うのもおこがましいのですが、ファルコンは使えば使う程、奥行きがありますよ。
佐竹:まだファルコンを使い始めてそんなに長くないので全てチェックしていませんが、今はチューンですが布のストラップも興味ありますし、ビーターもファルコンの標準のものはまだステージでは使ってなくて、普通のフェルトビーターの物を使ってます。ジャズと言う音楽上、フェルトビーターが一番自分に合っていて、それも少し柔らかいフェルトでないと音に強弱が付けにくいのです。今のフェルトビーターの多くは硬めのビーターが多いので単純にフェルトビーターなら何でもOkayと言うわけではないのでが。
勿論、ファルコンのビーターのアイディアには感心していまして、ウエイトが交換できる事でテイストが変えられる所などはおもしろいアイディアですし、いろんなジャンルに対応できます。とにかく解り易いですよね。何が言いたいのかみたいで。いままではビーターシャフトにウエイトを付ける事もありましたが、ビーター本体つまり先ぽのウエイトが変えられると言うことで、遠心力も最大限有効になりますし。何よりウエイト交換が出来ると言う考え方が今風ですね。

Q: それではファルコンで満足していない所はありますか?
佐竹:基本的に全て使いこなしていないので今の所大した不満は無いのですが、左右のフレームの幅が狭いことかな?この間のステージで、つま先が左のフレームに触ってしまって、プレイには支障は無いのですが。今までのフレームの幅が体に残っていて、それとまだ慣れていないせいもあってね。で、その後じっくりペダルを観察しましたよ。それで何となく開発の意図が理解できました。シャフトを太くして、このフレームもしっかり頑丈に作ってあって。そこで気がついた事が、なるべくフレームの幅も狭くする事で安定するわけですよね、歪みが少なくなる訳で。振動と言うかパワーを太いシャフトとフレームで受け止めている事で動きもすごくスムーズで軽いフットワーク、パワーもあるのにフットプレートではほとんど振動を感じないのです。安心感と言うかシャフトとフレームで振動を吸収して、他の所にまで振動していない感じですね。後、トゥストッパーはもう少し高さがあると嬉しかったかな。
Q: 私の考え方ですが、この先のドラムペダルのニーズとして、手前味噌ですがこのファルコンはまず速いスピードと軽めのフッワーク、音圧のあるダイナミックなサウンドが出せる事ですが、近い将来は小さなパワーでもっとパワーが出せる事ですかね?ある意味で正反対で矛盾する事を可能にするアイディアを考え出す事でペダルが変わると思います。小さな力でも、速く、大きなサウンドが出せるなんて技術屋の私から言えば相当のやり甲斐 がありますね。
佐竹:今20インチ口径で14インチの深さのバスドラムを使っていますが、18インチと20インチではビーターの返りも違いますし、私はピアニシモからフォルテシモまで強弱が付けやすいペダルを希望しますね。勿論今でもそういう意味でペダルをチョイスするのでが、もっとダイナミックな幅が出せると嬉しいですね。そういう意味でもフェルトビーターにこだわっているのですけど。
Q: そうですね、ドラムペダルは足でプレイするわけで、スティックのように手によるダイナミックスの様にはいきません。そこでペダルの機能としてまだまだ考えられるテーマのようですね。
佐竹:私の場合スプリングは一番弱い状態で調整します。いわゆる限界まで緩めた状態です。こうする事で音の強弱がやりやすく成りますし、スプリングの強さで大きなサウンドを出すことはもともと不可能ですしね。それでアマチュアの方の多くが、スプリングを強めにしていて、よくこのテンションでプレイできるなぁ~て感じです。で面白い事にその分ビーターを短くセットするわけですよ。これで遠心力が弱くなるから何とかプレイできるみたいな。それでフットプレートの踏み込みは結構浅めなんですよ。一番多い勘違いはスプリングを強くすればパワーが出せる。返りが速い。見たいな考え方が浸透している事だと思います。

Q: アメリカやヨーロッパのドラマーのスプリングテンションは比較的強めの印象がありますが、これは体力的に丁度良いスプリングの強さなのかも。と昔は思っていたのですが、最近は徐所に緩めのスプリング調整のようですよ。メイペックスのエンドサーが来日した時、殆どうちの会社からドラムを貸し出しします。で、楽器が戻って来たときにペダルのスプリングの強さをみても、やはり結構緩めですよね。特にジャズ系の人は佐竹さんと同じ緩めですね。ロック系のドラマーでもアマチュアの方よりもやっぱり緩めなんですよ。そういう意味でもスプリングの調整でペダルのクオリティーというか、本来持っているペダルのポテンシャルがより発揮できるみたいな事はいつも感じていました。それでよくある事のひとつで、雑誌で各メーカーの商品チェックみたいな企画がありますよね。そこで各メーカーのエントリーモデルからプロラインまでをプロドラマーが試奏され評論するのですが、本来読者に知らしめる事は、基本に立った調整方法だったり、解り易い解説であったり、たとえばこのメーカーのこのペダルはこういうセッティングにすると、こういうタイプのドラマーには使いやすいとか。“こうするとこうなる”みたいな所も少しは載せて欲しいですよ。たとえばビーターセッティングの角度や長さ、スプリングの調整や、フットプレートの角度というか、深さ等は全然出てこないわけですよ。で我々メーカーと言うか開発サイドから申し上げると、その商品の開発意図とか、特徴を理解せず、単に評論で終わってしまって。それで試奏で戻ってきたペダルを見ると最初に送ったまんまのセッティングで、スプリングもそのままの状態なんですよ。ですからそれ以来送る前にもっときちっとした調整をした状態で今では送るようにしてますが、、、
佐竹: 私もドラム教室で沢山の人にメソッドを中心に基本的な事から教えていますが、うちの教室の良い所はただ単に奏法を教えているだけじゃなく、チューニングの事からメンテナンス、ドラムセットを無理なく叩きやすいなども、勿論ペダルについても同様でできるかぎり質問に答えています。ですから生徒さんは演奏技術が当然向上していきますが、その向上するうちに必要となるチューニングからセットアップ、メンテナンスなどもも同時進行でレベルに合わせて答えますので、出てくるサウンドも当然良くなってきますね。
Q: そうですよね。ペダルひとつとっても奥が深いですから、そのペダルのポテンシャルを出し切ることも、是非ドラマーの方にはお願いしたいですね。さてさて、ファルコンペダルの話からかなり横道にそれてしまいましたが、最後の質問ですが、ファルコンのデザインはお好きですか?
佐竹:個人的にはどんなデザインでも良いですが。でも楽器である以上、ある種の格好良さは必要ですよね。わたしも今では古いタイプのドラマー(年齢的に)に成ってしまいましたが、どのペダルも良いデザインですよ。それよりどんなドラマーでも好みのセッテイングがあり、自分に合ったペダルを見つけ出す事が重要ですね。勿論外観は凄く重要な事ですけど。店に来られる人たちは随分モダーンなデザインと評価されてますよ。
Q: ファルコンのデザインのテーマはスポーツシューズですね。最近のスポーツシューズは結構派手で個性的ですよね。ひもを通す方法や、緩め方はゴルフシューズが最先端ですし、靴底のデザインからストライプのデザイン、トータルのカラーバランス、素材などは、かなり参考にさせて頂きました。沢山ウインドーショッピングして勉強させていただきました。勿論このスポーツシューズもデザイン以前に機能があり、それをクリアーした上でデザインされていることを感じながら参考とさせていただきましたね。
佐竹: 最近のメイペックスの新製品は相対的にモダーンなデザインに成ってきてますよね。メイペックスの特徴が段々はっきりして来て、メイペックスはメイペックスと言う新しい個性が浸透して来てますよ。
Q: それはありがとうございます。
佐竹: これからも面白いアイディア商品の開発と、後世に残るドラムをつくってくださいね。
Q: 私は幸せですよ。新しい商品をここまで深く、繊細に評価していただける方が近場に見えることが何よりもの幸せです。
本日はありがとうございました。

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佐竹伸泰 Live Schedule http://www.stareyes.co.jp/
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